【編入合格体験記】新潟大学医学部医学科 2020年度 @アカギ

合格体験記

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アカギさんご寄稿ありがとうございます!

ニックネーム:アカギ

編入試験:新潟大学医学部医学科 2020年度 合格

勉強期間

昨年の10月から本格的に医学部編入に向けた勉強を開始しました。

しかし12月~2月は放射線技師国家試験のために一旦勉強を中断しました。

3月は卒業旅行やTOEICでまとまった勉強時間が取れないまま4月に突入、4月からは技師として週2でアルバイトをしつつ、1日10時間勉強しました。

8月末の一次試験までに約8ヶ月勉強したことになります。

受験した他の大学の対策に加えて、教科ごとの勉強も並行して進めていたので新潟に特化して勉強できたのは2ヶ月ほどです。

新潟大学医学部医学科 編入試験の特徴

試験の構成や配点はH31年度合格者のページで確認してください。

【編入合格体験】新潟大学 医学部医学科 2019年度 @ピーター
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いわゆる4科目型と呼ばれるスタイルですが、当日の試験に英語がない代わりに、TOEICのスコアを提出して各科目と同じ点数に圧縮されます。

TOEICは対策もしやすく受験費用も比較的手頃、試験も頻繁に開催されるので高得点へのハードルが低く、取ることができれば試験前から大きなアドバンテージが得られます。

編入試験でよく問われる和訳問題対策がおろそかになる可能性はありますが、一度取ってしまえば2年間は公式認定証を再発行でき、他の大学への出願においても有利になるので受験して損はないでしょう。

本番は2科目同時に試験が行われ、物理と数学で90分、化学と生物も90分で筆記試験が行われます。

難易度はそこまで高くないのですが、化学/生物では試験時間がカツカツなので問題の取捨選択が重要となります。

二次試験は15分程度の個別面接です。

毎年、初めにその場で試験官からテーマが伝えられ口頭で自分の意見を述べるというものがあります。

ちなみに自分のタイミングで始めることができます。

医学部編入の小論文で問われるようなテーマから出題されるので、事前知識に加えて小論文の下書きのように話の構成を考え、軽く喋る練習を繰り返しました。

過去には災害医療にまつわるテーマも出たそうです。

当日は自分の意見が伝わりづらかったのか、喋った内容についても質問されました。

その後面接で聞かれたことは

・どのように勉強してきたか

・卒後も新潟に残って医師として働いてくれるのか

の2つでしたが、後者に時間を取られたためこれで終了しました。

例年、医学部編入で問われるような一般的な質問をされるようです。

一次、二次とも万全の対策をするべきですが、面接で差別化を図るのは難しいので確実に点が稼げる筆記試験が勝負です。

大学によりますが、この傾向はおおよそ共通しているのではないでしょうか。

面接対策ですが、雰囲気がつかめない方はKALSの医学部学士編入NEWSというページで面接対策の項を見てみてください。

無料でとても濃い情報が掲載されており、長年受験を見守ってきた講師の言葉には大きなヒントが隠されているかもしれません。

使用した参考書と勉強法

TOEICの参考書・勉強法

編入試験を決意してすぐTOEICの対策を初めて、1ヶ月ほど勉強しました。

TOEICの対策としては、高校時代に利用していた単語帳を復習した後、「公式問題集4」を何周もしました。

TOEIC専用の単語帳は使わなかったのですが、僕のように数カ月後の出願に間に合せるために短期間で高得点を取りたい人は、問題形式の中で覚えてしまえば暗記も捗るし参考書も絞れます。そういった使い方をする上でも、公式問題集は最も本番に近いと言われていますのでおすすめです。


公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 4

目標点数ですが、周りに差をつけられないように700点以上は取りたいと考えていました。

公式問題集を終えて時間があったので、具体的に目標点数が掲げられてる「TOEIC® L&R TEST 730点攻略完全パッケージ」を使用しました。

TOEICは参考書が豊富にあって逆に迷いがちですが、このように直感で選んでも良いのかもしれません。

大学1回生のときのスコアが約560点であったため今回も少し不安でしたが、結果745点を取ることができて受験者の平均ぐらいには喰らいつけたと安心した記憶があります。


TOEIC® L&R TEST 730点攻略完全パッケージ (完全パッケージシリーズ)

専門科目の参考書・勉強法

数学は主に高校数学、そして大学数学の特定の分野という雰囲気で、問題自体の難易度もそこまで高くはないです。

大学数学をきちんと履修していた、また得意な方であれば少し復習するだけで満点が取れるような内容のようですが、僕は高校時代も数学は得意な方ではなく大学できちんと履修したわけでもないので、過去問は全て解けるようにすることで本番もなんとか半分は完答しました。

大学数学の範囲としては、微積や微分方程式、線形代数、テイラー展開、フーリエ級数などです。

各分野に参考書があるのですが1つ1つの参考書を全てこなすのは不可能に近いので、様々な参考書から出題されるところをつまみ食いしていかなければならず、容量の良さとヤマの張り方が大切になります。

僕は参考書以外にも、インターネット上に転がっている各大学のテキストやYouTubeで質の高い講義動画を共有している「ヨビノリ」なども利用していました。

特にヨビノリはご存知の方も多いとは思いますが無料で質の高い大学教養の講義動画を多数公開しており、効率良く数学を学びたい編入受験生にうってつけではないでしょうか。

物理や化学もおすすめです。

YouTubeチャンネル「予備校のノリで学ぶ大学の数学・物理」

物理は高校物理、大学物理のどちらからも出題されます。

以前は様々な分野の小問集合と大問1つという構成でしたが、近年は力学と熱力学の大問が1つずつの構成が続いています。

かといってこの傾向が続くとは限らず、他の大学の受験も考慮するとまずは高校物理を網羅することをおすすめします。

僕は高校物理が既習であったため、「基礎問題精講」で演習を兼ねて復習していました。力学に苦手意識があったため、強化のために「名問の森 力学・熱・波動」も使っていました。


物理(物理基礎・物理)基礎問題精講 三訂版


名問の森物理 力学・熱・波動1 (河合塾シリーズ)

大学範囲は、マセマの「キャンパスゼミ」を使いました。

キャンパスゼミにはポップな解説と例題が載っている無印のものと、主に問題が載っている演習シリーズがあります。

大学物理は初学であったのでまずは力学の無印のものを読むところから始めたのですが、問題を解きながら理解したほうが早いことに気づいてからは演習シリーズしか開かなくなりました。

大学範囲は一部を除くと力学と熱力学しか出題されていなかったので、最近の傾向も考えてこの2つに絞って演習しました。

本番では主に大学範囲の力学、熱力学が出題され、完答することができたので大きな得点源となりました。

物理はとっつきにくさがありますが、一度理解すればおいしい教科かもしれません。


演習 力学キャンパス・ゼミ

 化学は主に大学教養から出題されます。

範囲が広く、勉強の計画が立てにくい科目だと思います。

中には図書館の分厚い分析化学の本にしか載っていないような分光度の問題があり、躍起になって調べていた時期もありましたが理解だけに留めておくのが懸命だと思います。

またよく見ていくと、毎年必ずと言っていいほど出題されるのが化学熱力学と量子化学です。

H31年度合格者のページにもありますが、「演習で学ぶ化学熱力学」「単位が取れる量子化学ノート」がおすすめです。

後者は解説が主であったため、問題演習量を増やすために図書館で演習書を借りたりしました。

そしてたまに顔を出す起電力と自由エネルギーや反応速度、浸透圧の対策には「単位が取れる物理化学ノート」がおすすめです。

編入試験で求められる化学の問題が網羅されていて、感動したのを覚えています。

本番は例年と違って特別難しい問題が出題されずに、4問中3問が化学熱力学と量子化学からの出題でそこそこ解答できました。

演習が報われる内容だったため、今年は化学の得点率が合否を決めたのではないでしょうか。


単位が取れる物理化学ノート (KS単位が取れるシリーズ)

生物は何か工夫して勉強したというよりは、編入試験合格者の先輩から受け継いだKALSのテキストを使用していました。

過去問の傾向的には標準的な問題ばかりで、これまでの対策で十分高得点が望めると思っていたのですが、本番は生物の学名にまつわる問題が出題されてほぼ解答できませんでした。

問題を見たときに自分の勉強不足を呪いましたが、他の受験者もこれには手が出ていないだろうと判断したため、早めに諦めて計算や記述量の多かった化学に残り時間を当てました。

化学が易化した分、生物を難しくしたのでしょうか。

とにかく本番における問題の取捨選択が功を奏しました。

余談で、僕の持っていたKALSの教材は古いものだったので一概には言えませんが、免疫学が理解しづらかったので「休み時間の免疫学」「好きになる免疫学」を補充に使いました。

前者はイラスト付きで免疫のストーリーが理解しやすかったので最初に使いました。

後者は免疫チェックポイント分子、がんの免疫抑制などの免疫の最新の知識も紹介されており、読み物としておもしろいという点からも非常におすすめです。

生命科学は初学かつ独学であったのでどうしても最近の流行や常識が掴みづらかったのですが、模試や試験でKALSに入っている人に話しかけて仲良くなることや、模試の受験や補助的な参考書を通して追っかけていました。


休み時間の免疫学 第3版 (休み時間シリーズ)


好きになる免疫学 第2版 (KS好きになるシリーズ)

受験生にお伝えしたいこと

 編入試験自体が特殊な制度でもあることから、結果が出るまで悩みが尽きないと思います。

合格には学力や情報収集、はたまた運など様々な要素が絡んでおり僕自身も最後まで全容を把握できませんでした。

試験の結果が偶然合格であっただけで、総合的に他の受験者より優れているとは到底思えません。

しかし試験を分析して自分にできることを積み重ねてきたのは事実です。

僕は基礎学力や実績、学歴でいうと受験生の中では下の方でした。

受験開始時に受けたKALSの模試の結果からも明らかで、化学の偏差値が37だったときはさすがに凹みました。

しかし、SNSなどで周りの受験生を見ていると、受験に失敗したときのリスクヘッジのためなのか、働きながら挑戦している人が多いことに気が付きました。

何もなかった僕は少しでも優位に立つため、フリーターとして過ごすことで試験対策に充てられる時間を増やしました。

一般入試より出願が複雑であり、面接対策や志望動機作成に時間を取られがちな編入試験だからこそ、時間的な余裕は武器になります。

戦略は人それぞれ違ってくるとは思いますが、やり方次第で十分戦えると思います。

周りの支えにも本当に助けられました。

受験生は合格を目指して現実を正しく見つめるほど精神的な負担が大きくなるものです。

どんなに練り上げた戦略でも受験を続けられないと水の泡ですので、周りに相談しましょう。

気晴らしの手段を持っておくことも大事です。

またこうした苦悩も、見方を変えるとしんどくなるほど自分を見つめて改善に努めている証拠であり、地道に続けていけば合格もそう遠くはないように思います。

挑戦できる期間や金銭面でのリミットがあるとは思いますが、気長に続けて合格を掴み取ってほしいです。

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