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常にギリギリの男さんご寄稿ありがとうございます!
ニックネーム:常にギリギリの男
編入試験:神戸大学 経済学部経済学科 H29年度 合格
勉強期間
試験を本格的に始めたのは1回生の1月からです。
1月から5月はサークル活動やアルバイトと平行していたため、一日の学習時間はおよそ4~5時間でした。
6月からは試験勉強に専念したため、8~10時間ほど勉強しておりました。
本来はもう少し学習時間を増やすべきでしたが、モチベーションを一定に保つために少ない時間で長期間続けられるスケジュールを設定しました。
各科目の特徴、参考書と勉強法
英語
*TOEICではなく筆記試験でした
大問は3つ
主に経済誌や世界機関が出すレポートの一部が出てきました。
和訳と空欄部の穴埋めが主な出題構成。
参考書は「中原道喜 『基礎 英語長文問題精講』 旺文社」を中心に精読力をつけ、和訳に対応できる力を身につけることを重視しました。
数学
大問が4つ。
前半は微分積分の計算と証明問題が出題され、後半は行列の証明と対角化に関する問題が出題されました。
参考書は
➀石村園子 『やさしく学べる微分積分』共立出版
②桜井基晴 『経済学を学ぶ人のための数学講座 聖文新社』を中心に勉強しました。
微積の分野では計算練習はもちろんのこと、導関数の公式の証明や微分可能かどうかの判断が出来ることが求められます。
行列では対角化は確実に抑えつつ、テキストに出てくる証明についても細かく見ておく必要があります。
経済学
大問が3つ。
大問1はミクロ経済学の効用関数と予算線を用いた計算問題。
第2問はマクロ経済モデル(Y=C+I+G…)を用いた計算問題。
第3問は語句の説明。
参考書は
➀芦谷政浩『ミクロ経済学』 有斐閣、
②伊藤元重 『マクロ経済学』 日本評論社を使用。
出題内容は基礎~標準のレベルの問題が多いため、上記のテキストをやりこめばそれなりに点数が見込めます。
語句説明問題はテキストで太字になっている箇所をくまなく確認しておけば大丈夫だと思います。
志願書:志望動機と高校卒業後に学んできたことを問われます。
この志願書がかなり大事になるので、時間をかけてしっかり作成することをオススメします。
その際、学校側から見てその受験者を取るメリットがどこにあるのかをしっかりアピールすることが重要。
例えば、「現在、○○に興味があるので入学後は××先生のゼミで指導を受けたいです。」や「この大学で○○の分野をより深く学び、将来の研究に生かしたいと考えております。」など経済学部で学びたいことを詳しく説明することが求められていると思います。
受験生に伝えたいこと
編入学試験を受けたい理由を明確にしてから臨みましょう。
その理由は「より高いレベルで学習をしたい」という目的があればそれに超したことはありません。
しかし、「今の学校では物足りない」や「何か1つ達成した経験を作りたい」など簡単な理由でも構いません。
そのような目標があると無いとではモチベーションが大きく変わってゆきます。
しかし、目標を決めて、いざ試験対策を始めてみると何をして良いのか良くわからないと思います。
というのも、編入学試験は受験者が少ないため、情報をなかなか入手できません。
もし可能ならば予備校等に通い指導を受けることが望ましいと思います。
しかし、独学でも試験を突破することは可能です。
私自身、試験勉強に取り組んだ10ヶ月間のうち8ヶ月ほどは独学で勉強しておりました。
その8ヶ月間は過去問から傾向をつかみ、学習を進めておりました。
残りの2ヶ月間は勉強の仕方や志望書の書き方が分からずに行き詰まったため、最後の手段として予備校に通いました。
やはり、予備校では志望校に合わせて効率よく勉強出来るため、合格はしやすくなると思います。
ただ、1つだけ注意しておきたいのは予備校に通えば必ず志望校に合格するわけではありません。
合格するために大事になってくるのは「主体性」です。
予備校では学習法や問題を与えてくれます。
しかし、それを受け身でこなすだけでは力はつきません。
各問題の出題意図や公式の成り立ちなど、問題を深く掘り下げて学習することが求められます。
また、「いつまでに何をマスターしておく」など、自分で目標を立てて取り組む姿勢も必要になります。
始めは慣れないかもかもしれませんが、その積み重ねが必ず結果になって表れて来ると思うので、根気強く取り組んで下さい。
最後に、編入学試験は孤独や情報との戦いになります。
また、大事な学生生活の一部を使うことになりますので、受験の決断は慎重にするべきだと思います。
その上で、受験を決意されるなら全力で応援します。
悔いの無い様に取り組んで下さい。
その経験はきっと、皆さんの中でプラスの方向に働き、他の人には無い大きな武器として今後の生活に役立つでしょう。
悩んでいるならまずは一歩踏み出してみましょう!!
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