( まぬかのブログの体験記から移行しました)
東北大学経済学部編入試験の概要
H31年度から試験形式が、
~1次選考~*10月上旬
・TOEICのスコア提出
~2次選考~*11月下旬
・経済数学(微積分と線形代数)
・ミクロマクロ経済学or経営学の基本問題
(私は経営学を選択して受験しました)
に変更され、面接が廃止となりました。
志望理由書の提出もありません。
「理由に関わらず、能力のある者」が合格する形式となっています。
また、配点等も公表されていません。
詳しくは最新の募集要綱を確認してください。
まずそれが編入試験への第一歩だと思います。
勉強期間と勉強内容
私は2年生の4月から編入試験の勉強を始めて、同時に編入の予備校(塾)に通い始めました。
この時点でTOEICのスコアが630くらいだったので、TOEICのスコアを上げることに注力しました。
単語をある程度抑えた後に、ひたすら問題演習をしました。
復習も、オーバーラッピングをはじめとしてしっかり行いました。
5、6、7月のTOEICを受験し、7月で800の自己最高記録を出すことが出来ました。
今年度の場合、ギリギリまでスコアアップを狙うのなら、9月まで受験が可能ですが、成績返却と出願期間のタイミングが微妙だったので、7月がラストチャンスだと心得ておくことをオススメします。
もちろん、早めに目標スコアに到達することに越したことはありません。
可能であれば、1年生の内にTOEICを終わらせ、2年生で専門科目に注力するのがベストです。
上記の通り、4~7月はTOEICに注力し専門科目は予備校の授業の復習くらいしかやっていませんでした。
この頃の1日の勉強時間は3時間ほどでした。
8月になり夏休みが始まると、本腰を入れて専門科目の勉強を開始しました。
この頃、経済数学に関しては、公式もうろ覚え、経営学に関しても、何か参考書等を見ないと回答を仕上げられないような状況でした。
危機感を覚え、夏休みの多くを大学の図書館で過ごし、夏期講習も活用しながら、基礎固めを徹底しました。
1日の平均勉強時間は7-8時間ほど。
夏休みが終わる頃には、数学の基礎はほぼ理解しましたが、経営学の暗記の多さに手こずり、まだ知識があやふやだったように思います。
10月に入り、数学は、少し応用的な問題や、出題される可能性の低い分野にも手を出してどんな問題にも対応できるように努めました。
経営学は、予備校のテキストを中心に、徹底的に用語の定義や関連事項の丸暗記に努めました。
これまでは、だらだら参考書を読んだり、テキストの文章をひたすら書いて覚えてましたが、身についていないと気づきました。
例えば、テーマが「トヨタ生産方式」であれば、テキストをチラチラ見ながら、文章を心の中で読み上げ、暗唱していくという作業を”繰り返し“行いました。
本当に何回も何回も繰り返しました。
11月もこの作業を行い、
すらすらと暗唱できる状態にし、おかげで自信を持って挑むことが出来たと思っています。
もちろんテキストの文章だけでなく、持っている参考書や授業の板書を活用しながら学習していくことが必須だと思います。それでこそ、効果を発揮します。きつい作業でした。
試験の特徴と勉強法
上述の通り、H31年度から試験形式が変わり、
若干傾向が掴みづらいですが、過去問の活用は有効だと思います。
~経済数学~
変更前は確率も出ていましたが、もう対策の必要はありません。
出題されるのは微積分、線形代数です。
基本的な問題が多いです。
そういう問題を一つでも落とせば合格はかなり厳しいと思います。
今回(H31年度)に限って話せば、
大問3を全て落としてしまいました。
というのも、それは授業で全くやっておらず、持っている参考書のどこを探しても該当する問題がなかったためです。
分野的には微積分でしたが、全くわかりませんでした。
(受験予定の方は過去問を取り寄せてご覧下さい)
結果的に合格した訳ですから、
あの大問3は受験者のほとんどが分からなかったと思います。
基本問題を落とさず、きっちり解答できれば差をつけられるどころか、差をつけることも可能かもしれません。
~経営学~
(経済学は勉強すらしていないので、問題見てもわかりません。予めご了承ください。)
経営学も基本問題(テーマ)が出ます。
かなり専門的な分野や用語は出ないと思われます。
要求される問題も比較的簡単なので、多くの受験生は難なく回答できると思います。
ただ月並みの回答だと他と差をつけることが難しいです。
土台となる正解の文章に、専門的な分野や用語を論理的に結びつけたり取り入れたりしながら、
「自分はこんなに勉強してきた。」
とアピールすることも重要ではないかと思います。
したがって、基本分野を中心に、出来るだけ広くそして正確な知識を身につけることが大切です。
そうすれば、万が一、難しい問題が出ても対応できます。
覚えれば覚えるほど、言い換えれば、努力すればするほど、完璧に近い回答を作成することが出来るのではないかと思います。
活用した参考書
学習の軸は予備校のテキストを、以下に挙げるのは補助的なものです。
~経済数学~
・経済学を学ぶ人のための数学講座 桜井基晴 著 聖分新書
・素晴らしく実力がつく! 微分積分キャンパスゼミ 馬場敬之 マセマ
スバラシク実力がつくと評判の微分積分キャンパス・ゼミ―大学の数学がこんなに分かる!単位なんて楽に取れる!
・チャート式 基礎と演習 数学Ⅲチャート研究所 編著 数研出版
最後のはいわゆる白チャです。
私は文系の出身で、高校数学のlAⅡBしか勉強していなかったので、テキストだけでは演習不足と感じ、白チャを購入して演習量を増やし、微積分計算の基礎を固めました。
~経営学~
・テキスト経営学【第三版】基礎から最新の理論まで 井原久光 著 ミネルヴァ書房
テキスト経営学―基礎から最新の理論まで (MINERVA TEXT LIBRARY)
・基本経営学用語辞典 吉田和夫 大橋昭一 監修 同文館出版
経営学に関しては勉強の80%が予備校の板書とテキストでした。
上記のものはそれを補う程度に活用しました。
~TOEIC~
・TOEIC(R) L¥Rテスト YBM超実戦模試 リスニング1000問 YBM TOEIC研究所
TOEIC(R) L&Rテスト YBM超実戦模試リーディング1000問
・TOEIC(R)テスト 新形式精選実戦模試 リーディング 加藤優
・TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ) TEX加藤
TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)
正直、TOEICの教材は何を選んでもハズレはないと思います。
ある程度の単語力と文法が身についたら、あとはひたすら演習を重ね、復習もしっかり行っていけばスコアは少しずつ伸びていくと思います。
粘り強く継続することが大切です。
個人的に、公式問題集は使わずに比較的難しめのもので演習するのも良いと思います。本番を楽にするためです。
実際、800の自己最高を出した時は、かなり簡単に感じました。
最後に編入受験生に伝えたいこと
編入試験に合格するためには、本気で取り組むことが不可欠です。
予備校での合格者が集められた祝賀会では、話を聞く限り、手を抜き、適当に勉強して合格した人はいませんでした。
みんな、それ相応の努力して合格勝ち取ったということです。
もちろん独学でも合格する方も大勢います。
大切なのは、いかにして本気になれるかということ。
時間を上手く使いながら、頑張ってください。
応援しています。
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